ワーカーホリックについて考えてみる

   

今回はワーカーホリックについて考えてみたいんだよ。ワーカーホリックって何かと言うと、直訳は「仕事中毒」って訳されるんだけど、少し厳密に言うと「ずっと会社で仕事をしていて満足している人」っていう事が出来るんだ。ただ、ワーカーホリックのややこしい所は、自覚症状が希薄って事なんだよ。だから、自分はワーカーホリックじゃないって思っていても、他者から見るとワーカーホリックに見えることも有るんだ。

ワーカーホリックは厄介な存在?

実は従業員満足度向上の仕事をしていて一番厄介な存在だって言われているんだ。なぜかと言うと、ワーカーホリックは従業員満足を計測たら満足度が高く出ちゃうからなんだよ。従業員満足度向上を目的にしているならそれはそれでいいんだけど、従業員満足向上を目指している立場の人から見ると、健全な人生を歩んでほしいわけで…そう考えるとワーカーホリックから卒業させるアプローチを図る必要があると思うんだよ。

先ず、ワーカーホリックを見つけ出す事を考えてみたいんだ。簡単に見つけ出すためには、前出にも書いたようにワーカーホリックは「ずっと会社で仕事をしていて満足している人」なので、「会社に対する満足度」と「平均的な残業時間」の2つの設問をアンケートなどで計測することで見つけ出すことが出来るんだよ。「会社に対する満足度」ってすごく抽象的な設問だけど、具体的に聞いてしまうと潜在的な不満が表面化してしまうので、あえて抽象的な設問にしているんだ。で、回答を見た時に「会社に対する満足度」が高くて「平均的な残業時間」が多い人はワーカーホリックの可能性があるんだよ。ただ、厳密に見つけたい場合は、ググってみると色々と診断テストが引っかかるので、そちらを参照してみてほしいんだ。

見つけたとしてワーカーホリックの人って「会社のためを思って仕事をしている」って思っているんだよね。とにかく会社のためなんだよ。まるで、自身が武士になったように会社に忠誠を図って仕事をし続けているんだ。でも、自身の満足度が高くて現状に不満が無いから、自分がワーカーホリックになっているって気が付いていないんだよ。

ワーカーホリックはなぜ有害なのか?

ここで、なぜワーカーホリックが有害なのかを考えてみたいんだよ。ワーカーホリックは生産性も高いと思うし、とにかく会社で仕事を進めてくれる側面もあるんだよね。その状態で満足度が高いんだから、会社から見ればすごく有用な人に見えるんだ。確かに、生産性だけを見ていれば有用な人だと思うんだよ。でも、企業の成長と言う観点から言うと、有用とは言えないんだよ。

それを知るためには、ワーカーホリックになっている人は、何故会社で仕事に没頭しているのかを考える必要があると思うんだ。ここで、アドラーの目的論を使って考えてみるよ。目的論は「仕事が忙しくて帰れない」のは、「帰りたくない」目的のもとに「仕事が忙しい」という理由を後付しているって考えるんだよ。アドラーの考えに基づくと、「帰りたい」なら早く帰るための行動を何かしらしているはずって事なんだよね。じゃ、ワーカーホリックの人はなぜ「帰りたくない」のかな?

「帰りたくない」のは帰る先に課題があるからって考えられると思うんだよ。既婚者だったら、家庭に何かしらの課題を抱えているかもしれないよね。例えば、「妻と折り合いが悪い」とか「家に居場所がない」とか…色々と理由が考えられると思うんだよ。実はバツイチの僕も、離婚前はこの状態だったんだ。独身者だったら「家に帰ってもやる事が無い」とか「親の小言がうるさい」とか…これも色々と理由が考えられると思うんだよ。アドラーは課題に対して勇気をもって立ち向かう感じの事を言っていると思うんだよ。でも、それをしないと言う事は…会社の仕事以外に関して、「仕事を理由に課題から逃避している」って事が言えると思うんだよ。だから、「会社の居心地が良い(居場所が会社しかない)」ってなっちゃってるんだよね。

ここまでの状態だったらまだ良いかもしれないんだよ。「居場所が会社しかない」人が、会社に居場所が無くなったらどうなるかな?居場所がないって事は、自身の存在意義を持てなくなるって事だよ。自身の存在意義が持てなくなる状態って…心の病なんじゃないかな?もしかしたら、心が病む前に身体に影響が出てくるかもしれないんだよ。もしかしたら、ワーカーホリックは病になることに、救い処を求めているのかもしれないね。(アドラー的に言うと「病気になりたい」って事だね)これって、病気になるかもしれないって課題から逃避しているとも考えられると思うんだよ。(僕もそんな時期が有ったんだよ…)

さて…ワーカーホリックは「会社以外の課題から逃避している人」だとして、会社として「課題から逃避する要素を持っている人材」って有用なのかな?僕はそんな人は雇いたくないし、社員にそんなふうになってほしくないんだよ。もちろん、会社のやり方ってモノがあるから一概に有害とは言い切れないと思うんだ。でも、健全な経営をしたいならワーカーホリックは有害と言わざるを得ないと思うんだよ。

ワーカーホリックから卒業させる

そんなワーカーホリックが会社にいたとして、どうやったら中毒から抜け出せるのかな?前出からすると、きっと会社以外に居場所(特に家庭)があればいいと思うんだよね。なんで「特に家庭」なのかと言うと、「愛のタスク」だからなんだよ。「愛のタスク」は「永続し、運命をともにする人間関係」だから、これから逃避し続けても終わりが無いからなんだよ。「愛のタスク」は逃避し続けても、逃避しきれるものではないんだよ。(僕の経験から「離婚すれば関係が絶てる」と思ったら大間違いだよ(^_^;))

会社として家庭に入り込むのは敬遠されると思うのだけど、これが会社のためかもしれないんだよ。そういう意味では、上司の人が家庭の悩みの相談に乗ることも必要かもしれないんだ。家庭の課題が解消されたら、ワーカーホリックの人が残業しなくなるかもしれないよ。しなくなったら、残業の割増は確実に減るし、作業品質は上がるかもしれないんだよ。さすがに、中毒から解放された人がどうなるかは分からないんだよね。でも、ワーカーホリックの人の「課題から逃避する可能性がある」と言うリスクは軽減されると思うんだ。

仕事って会社だけでする事だけが仕事だとは思わないんだよ。家庭でも友人関係も仕事のうちだと思うんだ。もちろん、会社でやる仕事とはやり方は異なると思うんだよ。でも、アドラーの言う所の「共同体感覚を鍛えて貢献感をもって行動」すれば、やり方こそ異なるかもしれないけど目的は一緒だと思うんだよ。


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