「エリヤフ・ゴールドラット 何が、会社の目的を妨げるのか」を読んでみたよ
先日の社長との対話で勧められた、「エリヤフ・ゴールドラット 何が、会社の目的を妨げるのか」を読んでみたんだ。ほかのゴールドラットの本をほとんど読んで無いので、論文の章はなかなか理解が進まなかったけど…TOCのエッセンスが詰まった感じは、前提知識の無い僕でも感じ取ることができたんだ。
この本を読んでゴールドラットが一番大切にしたかったのは「ものごとは、そもそもシンプルである」って事だと感じたんだ。ゴールドラットは企業の運営(戦略ではなく)について、様々な理論を展開していると思うのだけど…そのすべては色々発生している問題をシンプルに考えて(本質を捉えて)編み出された理論なんだ。そういう意味では、共同体感覚に近しいものを感じるんだよ。
この本の中で、シリーズの中で「即効性は無いけど長く読まれてほしい」本は「ザ・チョイス」らしいんだ。この本に書かれている「ザ・チョイス」のエッセンスを引用すると…
- 人は善良である。
- 対立はすべて取り除くことができる。
- どんなに複雑に見える状況も、実は極めてシンプルである。
- どんな状況でも著しく改善することができる。限界なんて無い。
- どんな人でも充実した人生を達成することができる。
- 常にウィン-ウィンのソリューションがある。
って書かれているんだ。ここからは僕の推測なんだけど…
きっとゴールドラットは企業をシンプルに捉えようとしたと思うんだ。でも、企業を運営するにあたって色々な理論が必要になってしまった。つまり…企業は複雑だって感じたんだと思うんだ…。そこで、前提条件の見直しをしたんだと思うんだよ。「企業をもっとシンプルに捉えたら何になるのか?」って…。
ゴールドラットは「企業の目的は「現在から将来にわたって、お金をもうけること」」って言ってるんだ。(のちに「企業の目的は、「反映し続ける企業になること」」って言い換えている(130p))でも、ドラッカーは「企業の目的は、顧客の創出」って言ってる…。企業の目的は人によって様々な捉え方があるので…この様々な言葉を「目的」の一言に置き換えたとき、企業は何になるのか?そこでたどり着くのは「企業は組織の一形態である」…「組織とは1つの目的を達成するための集団」ってところにいたったんだと思うんだ。
集団は人の集まりだから…人の心構えを変えなければ、TOCが成立しない。つまり、TOCの土台は人の心構えであるって…。そこで、ゴールドラットが取った行動は、実際の娘で心理学者であるエフラットと対談することだったんだと思うんだ。その結果が「ザ・チョイス」ってことなんだと思うんだよ。
そういう意味で、アドラーが提唱する共同体感覚と「ザ・チョイス」に記載されている内容は、共通項があると思ってるんだ。
というわけで、次は「ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!」を読みたいんだけど…手元に無いので調達しないと!
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