【相談】わたしは悪者にされた…
うちの会社の社員から相談を受けたので、良い例と思ってあげてみるよ。もちろん、秘密事項は隠しているよ。
相談内容
少し背景を…彼女が勤務している場所は、本社から切り出された事務所なんだよ。で、その事務所の代表電話は受付で受けているんだ。相談者は事務所の秘書的な役割をしているんだ。もちろん、受付と秘書の役割は明確に分けられているんだよ。以下、相談者はAさんとするよ。
(以下、相談内容)
代表電話にAさんあての電話が多いと本社総務から指摘を受けた。本社総務の人曰く、「受け付けは「あまりにAさん宛ての電話が多いので、実は電話を自動転送しているのではないか?」と言っている」と言っている。受け付けは受けた電話を台帳に記録しているので、その台帳を本社総務で調べてもらった。確かに受付に電話がかかってきているものの、Aさん宛ての電話は少ないことが確認とれた。
Aさんは「確かに電話が多いなら申し訳ないと思ったが、事実確認をしたら少なかったので、「自動転送している」と言いがかりをつけられたことに腹が立つ」と言っている。
少し考えてみる…
事実を確認せずに、「自動転送している」と妄想を膨らませてしまったのは受付だよね。これは、受付が解決する課題なんだよ。だから、Aさんは本当は関係ないはずなんだ。でも、Aさんが腹を立てているのはなぜなんだろう?まず、Aさんが考えるべきことは、受付の課題に首を突っ込んでいないかって事だよね。「人の領域に土足で踏み込む」事をすると、「怒り」と言う感情に転化されやすくなっちゃうんだよ。Aさんは「言いがかりを言わないで、ちゃんと仕事してほしい」って言っていたんだけど、それはちょっと踏み込みすぎなような気がするんだよ。
じゃAさんがすべきことは、何だったのかな?たぶんそれは、一次感情である「がっかり感」を受け付けに伝える事だったんじゃないかと思うんだよ。それを受けて改善するか否かは、受付の課題なんだよね。でも、Aさんは「もう改善しなくても良い」って言っていたんだよ。つまり、これについてはAさんが許容するって選択肢を選んだんだね。(本当に許容したのかどうかは分からないけど…)
課題の分離と二次感情(怒り)
まさに今回の一件は、課題の分離が出来ないと二次感情に振れやすいって典型だと思うんだよ。確かに他者に対してこうしてほしい・ああしてほしいってあると思うんだ。でもそれは、自身の価値観の押し付けでかつ他者の課題って事を日ごろから意識することが大切だと思うんだよ。
で…結局Aさんもアドラーの本を借りていったよ…あまり信者が増えるのも気持ち悪いなぁ~(^_^;)
(アドラーの心理学も一つの選択肢で、考える事が大切なんだけどな…)
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