人の成長とは

SE企業における人の成長と言われると、「技術を身に着ける」ってなりがちなんだけど、本当にそれだけで良いのかな?僕はそれだけじゃないと思っているし、もっと大事なことがあると思っているんだよ。人の成長は企業の成長につながるって事で、人の成長について考えたいと思うんだよ。

成長に対する入力

SEっぽい表題にしちゃったけど、人が成長するには人間に対して入力が必ず必要だと思うんだよ。分かりやすい所で言うと、身体的成長をするためには食事が欠かせなかったりするよね。(縦に伸びるか横に伸びるかは別として…(笑))身体的成長については、家庭科や保健体育に任せるとして、ここでは会社が求める成長について考えるよ。

社員が成長するにあたって、会社が社員に与えられる入力っていくつかあるよね。良く言われるのが「経験」そして「知識」だよね。どうして、会社は社員にこの二つを与えることによって、成長を促すのか考えてみるよ。

経験から得られる事

仕事では経験て表現するけど、内容的には学校で勉強する「歴史」に似た所があると思うんだ。学校では歴史を勉強することによって、「過去の過ちを繰り返さない」または「善い行いを継続する」って事を学ぶんだと思うんだ。戦争なんて特にそうだと思うんだけど、体験はできないし体験させなくないから机上で学ぶんだよね。SEの世界でも歴史の教科書に似たものがあるよね。それは「PMBOK」だったり「SWEBOK」だったりするんだよ。載っている内容は主にベストプラクティスになるけど、筆者は「善い行いを継続する」って思いがあったんじゃないかなと思うんだよ。

それとは別に、SEと言う仕事を通じて実際に体験する事もあるよね。色々な体験があるからここであげるのは難しいけど、体験から得られるものは、身を持って感じることで心の中に深く刻まれるんだよ。特に失敗から学べるものは「二度と繰り返したくない」と言う強い思いから、多く・大きく・深く心に刻まれるんだと思うんだよ。まぁ、「失敗から学ぶ」についてはググると腐るほど引っかかるからそちらに譲るよ。

こんな感じで考えていくと、経験を学ぶ意味は「過去の経験から未来を予測するための情報源」だと思うんだよ。もちろん、未来を良くするための選択肢って考え方もあるけど、そこは知識の方が要素として強いと思うんだよ。

知識から得られる事

知識は学校の勉強に例えると「算数」に近い感じがするんだよ。僕は理系人間だったので算数は抵抗なくむしろ好きだったけど、文系の人は良く「算数を勉強する意味が分からない」って言うよね。意味なんてあまり考えたこと無かったんだけど、改めて考えてみると、算数は「法則に当てはめて未来を予測する」って事を学ぶんだと思うんだ。SEの仕事だと人間系の仕事が多いと思うんだけど、ここは広くとらえて「法則に則る」ことだけじゃなくて「法則を作る」も含めて捉えたいんだ。

SEの仕事の中で「法則に則る」ことって言うとすぐに思いつくのがプログラミングだよね。プログラムは明確に定められた法則(ルール)に従わないと正しく動かないんだよ。そこから派生させて、プログラミング規約って作ったことあるかな?プログラミング規約って言うのは言語のルールを基に、プログラミングのルールを定めたものなんだよ。例えばIF文はこう書きなさいとか、While文はこう書きなさいとか…コメントはこう書きなさいとか。このプログラミング規約を作るのに必要なのは、言語のルールはもちろん、プログラムを組む経験も必要になるんだよね。

つまり、法則(ルール)は経験が基になっていて、法則(ルール)を知っているかどうかが知識なんだよね。だから、会社は社員に経験を積ませようとするんだと思うんだよ。ただ…経験のところでも書いたけどすべてを経験することは不可能なので、机上で学ぶことが必要になるんだよ。これが知識だと思うんだ。

経験と知識を利用する

経験も積んだし知識が豊富でも、仕事でそれを利用できないと意味がないと思うんだよ。だからって過去に経験したことや法則をそのまま当てはめても、うまくいかないことが多いと思うんだよ。「だから、そのままは当てはめない!改良は加える!」って声が聞こえてきそうだけど、本当にそれだけでいいのかな?大切なのは、過去の経験なら「なぜそのようになってしまったのか?」法則なら「なぜそのようなルールが存在するのか(または作られたのか)」を確実に押さえる事だと思うんだよね。

しつこいようだけど、これも「本質を捉える」って事の1つだと思うんだ。ものごとの本質が捉えられているからこそ、経験や知識をより効果的に活かせるんだと思うんだよ。(超偉そうに言うけれども…)もし、本質が捉えられてないと思うんだったら、今からでも良いので、過去の経験を振り返ったり蓄えた知識を見直してほしいんだ。本質は捉えているって人は…たくさんある本質をまとめて、さらなる本質を求めてほしいと思うんだよ。

(いや…本当に最後の一言は傲慢で偉そうだな…ごめんなさい…)