「キャリア・マネジメント」を読んでみたんだ

なんだか、久しぶりの投稿になるんだ。風邪を引いちゃって、少し本を読むのを控えていたんだよ。それに、連休も重なって、ぜんぜん本が読み進まなかったんだ。
ということで、今回は「キャリア・マネジメント」を読んでみたんだ。この本は、キャリアアンカーといわれる手法を用いて、自身が「何を価値観にしているか?」を得るための本になっているんだよ。本は3分冊で構成されていてそれぞれ、「セルフ・アセスメント」「パーティシパント・ワークブック」「ファシリテーター・ガイド」となっているんだ。

それぞれの本について軽く説明するね。

  • セルフ・アセスメント
    キャリアアンカーを確認するための40の質問が載っているんだ。この40の質問に答えると、自分のキャリアアンカーが見れるんだよ。それぞれのキャリアアンカーについては、簡単な特徴が載っているんだ。ちょっと試してみたい人はこれをやってみるといいかもしれないんだ。
  • パーティシパント・ワークブック
    前出のセルフ・アセスメントの結果を基に、自らが求めている価値を深堀していくんだよ。各キャリアアンカーの詳細な説明が載っているんだ。説明は「好む仕事」「好む報酬体系と福利厚生」「好む成長機会」「好む承認方法」に分けて説明されているので、管理者にも役に立つ情報だと思うんだ。また、自らが求めている価値観を導くワークが載っていて、さらに具体的な価値観を得られる内容になっているんだ。
  • ファシリテーター・ガイド
    セルフ・アセスメントおよびパーティシパント・ワークを行うにあたってのファシリテーションのコツが簡潔に紹介されているんだよ。

で、キャリア・アンカーってものが何かっていうと…仕事をするに当たって何を価値観に置いているかって事なんだ。具体的にあげると…以下の8つになるっていっているんだ。

  • 専門・職能別能力
  • 経営管理能力
  • 自律・独立
  • 保障・安定
  • 起業家的創造性
  • 奉仕・社会貢献
  • 純粋な挑戦
  • 生活様式

それぞれの特徴はWikiや本書を読んでもらうと良いと思うんだ。僕なんかは、もともとSEって事もあって「専門・職能別能力」の特徴を色濃く持っている反面、ESの仕事をしているからか「奉仕・社会貢献」の特徴が出始めている感じを受けたんだ。注意しなくちゃいけないのは、このキャリアアンカーだから良いとか悪いとかではなく、それぞれの価値観を尊重することだと思うんだよ。日本の特性を考えると「生活様式」にキャリアアンカーを持っている人は、会社から疎ましく思われるかもしれないけど、そこは胸を張って価値観を主張して良いと思うんだ。

アドラーの共同体感覚・マズローの5段階欲求説・7つの習慣など、さまざまなところで自分の価値観を見つけることの大切さがうたわれているわけだけど…なかなか、自分の価値観というか人生目標を決めるような事って難しいと思うんだ。そういう意味で、この3冊の本は、答えは出ないものの大きなヒントを得られる本だと思うんだ。