『なぜ部下とうまくいかないのか』を読んでみたよ

      2017/03/09

今回紹介する本は『なぜ部下とうまくいかないのか』なんだ。色々と心理学を学んできて、従業員満足度向上に重要な要素が発達心理学に詰まっていることに気づけたので、その第一弾として読んでみたんだよ。最近の流行りなのかな…物語調で書かれているのでとても読みやすいんだ。読みやすいだけじゃなくって、ポイントはしっかりわかりやすく表現されているので、理解しやすいとも思うんだよ。

まずは目次

目次は以下の通りのなっているんだ。はじめに「成人発達理論」の概要を説明した後、成人発達理論の5段階のうち2~5段階について説明しているんだ。それぞれの段階については、「どのような状態なのか」「限界点」「突破してもらうためのアプローチ」について説明しているんだよ。

第一章 何をすれば関係は良くなるのか 成人発達理論とは何か
第二章 自分に関係することにしか関心を寄せない部下 道具主義的段階への対処法
第三章 上司には従順だが、意見を言わない部下 他者依存段階への対処法
第四章 自律性が強すぎて、他者の意見を無視する部下 自己主導段階への対処法
第五章 多様な部下との関わりから他者の成長に目覚める 自己変容・相互発達段階における変革型リーダーへの成長

段階が上ほど良いわけじゃない

本書でも初めの方に語られているけど、本書を読むにあたって一番重要だと思うので最初に言っておきたいんだ。一般的に成長と言われると、「成長しているほど良い」って固定観念があるけど、そうではないって言っているんだ。確かに、その固定観念を持ってこの枠組を当てはめてしまうと、上下関係がより明確に顕在化して抑圧・差別が発生しかねないって言っているんだ。

人の発達は環境によって人それぞれなのだから、お互いに尊重しあわないとダメだってことなんだよね。

下の段階の人は上の段階を理解できない

これは、実体験で感じていることなんだ。僕はそんな難しいこと言っているつもりは無いんだけど、全くこちらの想いや意図が伝わらないことが良くあるんだ。一生懸命噛み砕いて…本来の意味すら捻じ曲げて…それでもなかなか伝わらないんだよ。

この本を読んでなぜ伝わらなかったのか理解できたような気がするんだ。そもそも、「“意図を理解してもらうこと”が相手にとって困難なことだった」ってことなんだよ。相手の段階に合わせたアプローチをしなければならなかったんだよね。

この本は各段階について説明しているんだけど、例えば2段階の人がこの本を読んでどこまで理解できるんだろうって思ってしまったんだ。2段階の人は、3~5段階を表面的に分かっても理解できないってことでしょう?ちょっと、どのような感想を持つのか実験してみたいって思ってしまった。

「部下」がテーマになっているけど…

この本はコミュニケーションが上手く取れない部下との関係がテーマになっているんだ。でも、世の中には段階が低い上司ってものが存在しているよね。そういう上司に部下としてどのようにアプローチしたら良いんだろうと思ってしまったんだ。

“同じ様に接すればいい”と言われればそうなんだけど…。段階が上がってくるまでは、暴走し続けちゃいかねないわけで…。この本を読むと、組織の上の方に居ればいるほど、上の段階であることが理想形って感じなんだ。たしかに、僕もそう思うんだ…。でも現状そうなっていない組織はたくさんあるわけで…。

ちなみに各段階にどれくらいの人が居るかの割合が載っていたから紹介しておくね。これ見ると組織のように単純にピラミッドにはならない感じがするんだよね…。難しいね…。ちなみに、この本では4つの段階を紹介しているけど、ロバート・キーガンの理論によれば各段階は更に4つに分類しているみたいなんだ。

5段階(自己変容段階・相互発達段階):1%未満
4段階(自己主導段階):約20%
3段階(他者依存段階・慣習的段階):約70%
2段階(道具主義的段階・利己的段階):約10%

従業員満足度向上に関わっている人は読んでおくべき!

もっともっと、色々と書きたいことがたくさんあるんだけど…それやっちゃったら本を買う意味なくなって、著者の方にご迷惑がかかってしまうのでこれくらいにしておきたいんだ。もちろん、この本の読者のターゲットは従業員満足活動に関わっている人だけではないことは理解しているんだ。でもでも、「従業員満足度向上ってこういうことなのか!」ってエッセンスがたくさん詰まっている本なんだよ。ぜひ是非読んでほしいんだ。

って書きながら思ったけど…従業員満足活動をする人は段階が高い人が良いってことだね。そういえば…「段階5に到達してはじめて、人と組織の永続的な成長を促し、人と組織を導いてくれる真のリーダーになる」って書かれているんだ。従業員満足度向上って「人と組織の永続的な成長を促す活動」って言えるから、そういうことなんだね。


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