「経営理念の考え方・つくり方」を読んでみたよ

今回は「経営理念の考え方・つくり方」を読んでみたんだ。仕事でフィロソフィーを考えるワーキンググループに参加していて、その参加メンバーが紹介してくれたんだ。この本を書いた方は「経営理念.com」というサイトを運営?している人なんだ。

本書の章構成は以下のとおりになってるんだ。

  1. 経営理念を理解しよう
    1. 経営理念に関する誤解
    2. そもそも経営の目的とは?
    3. 経営理念とは何か?
  2. さあ経営理念を決めよう
    1. 経営理念はどうやって考えたらいいのか?
    2. 経営理念を深化させる
    3. 経営理念を実践し、浸透させる
    4. 経営理念はこうして生まれた(12社の事例)

見てのとおり、「経営理念の理解から考え方」のボリュームが多くなっていて、「実践・浸透」のボリュームは少なくなっているんだ。それだけ、内容が重視されるってことなんだよね。

「経営理念の理解から考え方」のベースとなっているのは、稲盛和夫さんの「『全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること』これ以外に企業の目的はない」(『心を高める、経営を伸ばす』PHP文庫より)って言葉なんだ。さすが、1兆円を超える企業を2社(京セラ・現KDDI)作り上げ、1社(JAL)を再生した人だよね。内向き・外向きの両方の想いが詰まっている感じなんだ。

ドラッカーは「企業の目的は顧客の創造である」って言っているけど?って思った人はこちらのサイト「経営の目的は利益ではない」を見てみてほしいんだ。つまり、経営の目的は「『全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること』これ以外に企業の目的はない」で、企業活動の目的は「企業の目的は顧客の創造である」って言えるんじゃないかな?ってことは、両方を追求しなきゃいけないってことなんだね。

本のタイトルには経営理念って付いているんだけど、人生目標を考えるヒントになる部分も多く乗っているんだ。そういう意味では、家庭や自分自身など、色々と応用がきくと思うんだよ。