『日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則』を読んでみたよ
今回は『日常の小さなイライラから解放される「箱」の法則』を読んでみたんだ。このまえ紹介させていただいた『自分の小さな「箱」から脱出する方法』の続編なんだよ。続編といっても、かなり内容が似ている感じを受けると思うんだけど…。
内容は前作と同様に物語り調で書かれていて、「箱(自己欺瞞)」がテーマになっているんだ。違うところは前作は「海外の企業に勤めている人」が主人公だったけど、本作は「日本の企業に勤めている人」が主人公になっているんだ。そういう意味では、シチュエーションが日本的で物語に入り込みやすいと思うんだよ。
Amazonの書評を見てみると…前作を読んだ人には物足りないと言っている方もいるようです…が、「箱から脱出する方法」ではなく「箱とは何なのか?」「箱にはどのようのものがあるのか?」という観点で読むと新しい発見があると思うんだ。
と言うのも、本作に「幼少時の体験」と「箱」の話が出てくるんだけど、アドラー心理学的に考えるとこれがまさにライフスタイルって言うことができると思うんだ。「間違ったライフスタイル」を「誰にも触られたくない堅い箱」と表現しているのは面白いって思ったんだ。
って考えると…「箱の中にいることに気づく」のは「ライフスタイルの間違いに気がつく」ってことなのかな…?ともかく、「間違ったライフスタイル」を身に着けちゃってるけど「直らない」って思っている人は、この本を読むと解決できるかもしれないんだ。
本書を読むにあたって「偉そうに」少し補足したいんだ…
本書の文中に「すべき」と「したい」が混在しているところがあったんだよ。これらはすべて「すべき」で読み替えると正確に理解できると思うよ。(「すべき」という言葉には「したいからすべき」と「したくないけどすべき」の2通りがあるよね。文脈から想像するに「自分が『すべき』と感じた全て」と解釈するとすっきりするんだ。)
また、相手に「すべき」と考えて箱に入る描写があるんだけど…。これって『自分が「すべきだと感じた」のにしなかった』って状態じゃないよね。そういう意味では、「箱に入る」が感染したと考えれば納得できると思うんだ。
物語として読むとちょっと涙が出そうになったんだ。「もしドラ」でも涙が出そうになった僕は涙もろいのかな?
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