「ビジョナリー・カンパニー」を読んでみたんだ

「継続的に成長できる企業にはどのような特徴があるのか?」をまとめた本なんだ。それも、偉大なカリスマ社長が引っ張っているような企業ではなくって、企業自身が自然発生的に成長している企業の特徴を説明しているんだよ。

一言で言うと…「徹底的に基本理念に忠実」ってことみたいなんだ。
本書の中では以下の4つが重要っていっているんだよ。

  • 時を告げる予言者になるな。時計を作る設計者になれ。
    短期的な成功を目指すのではなく。長期的に会社が成長できる仕組みづくりをすることが重要ってことみたい。
  • 「ANDの才能」を重視しよう。
    「短期的or長期的」「革新的or保守的」って「or」で考えるのではなく、ビジョナリーカンパニーは「短期的and長期的」「革新的and保守的」のように両立しているそうなんだよ。
  • 基本理念を維持し、進歩を促す。
    前出の「ANDの才能」に近いのだけど、基本理念は変えずに維持して、基本理念以外の部分は大胆に変革して進歩を促すって意味みたいなんだ。
  • 一貫性を追求しよう。
    徹底的に基本理念に一貫性を持たせようって事なんだ。基本理念に矛盾するものは排除し、基本理念を阻害するものは取り除こうってことなんだ。

本書の中では「いい意味でカルト企業」って表現しているんだ。じゃいい意味でのカルトってどういう意味かというと「基本理念にカルト的」って事だと言っているんだ。確かに宗教を見てみると、理念のような言葉にカルト的な宗教は健全なものが多いような気がするし、人や物にカルト的な宗教は微妙な感じを受けるんだ。(もちろん例外があると思うよ…たしか、「仏教の仏像」や「キリスト教のキリスト像&マリア像」は、お釈迦様やキリストが亡くなってからできたはず…うろ覚え…)

となると…基本理念の内容が重要ってことになるんだけど…基本理念は「売り上げを超えた目的」を設定するって言っているんだ。目的といっても「○○を作る」とか「○○を提供する」って感じではなくって、「○○で社会に貢献する」とか「社会を○○にする」っていった感じが良いみたいなんだ。(目的って「~な状態にする」って考えると設定しやすいよね)

で、基本理念の徹底は「ルール」を基本理念に沿ったものに改定するとか、基本理念から外れた行為をした社員は懲罰を与えるとか(その逆で基本理念に則っていればミスは大目に見られるみたい…)ここら辺までくると、日本的企業(終身雇用の企業)への適用は難しいような気がするんだよね。とは言うものの、最近の日本は終身雇用制度が崩壊し始めているし…。ビジョナリーカンパニーを目指すにはいいタイミングなのかもしれないね。

まとまりがないんだけど…

僕が勤めている会社でフィロソフィーを検討するグループワークが始まったんだよ。1年間かけて会社のフィロソフィーを定義する予定なんだよ。僕も参加しているんだけど、ビジョナリーカンパニーのやり方を参考にして検討していきたいんだ。

次はナポレオン・ヒルの「思考は現実化する―アクション・マニュアル、索引つき」を読もうと思うんだ。