従業員満足度を上げてもらう…

ちょっと愚痴が入ると思うんだ…。僕は以前から「従業員満足度は上げるものではなく上げてもらうもの」って言い続けているのだけど…この言葉から今までの記事は視点が従業員に向いていたと思うんだ。でも、従業員を動かしているのは上司なわけだから、上げてもらうためには上司にも変わってもらう必要があるんだよ。

まず…結論から言ってしまうと「従業員満足度が上がらない環境を作っているのは上司である」って事なんだよ。
ここで言う上司はSEの場合、プロジェクトリーダーやマネージャーかもしれないんだ。

従業員満足度アンケートで空回り…

どうも最近、従業員満足度向上活動をしていると、ボトムアップに限界を感じてきているんだ。最近、うちの会社でも毎年恒例の従業員満足度アンケートが実施されて結果が返ってきたんだよ。アンケート結果を分析して各部署の幹部に説明しに行くんだけど…説明すると「どの数字が低いのか?」「低い数字をあげれば良い」って言葉が容易に飛び交ってしまうんだよ。

「従業員満足度を上げること」が目的のはずなのに、数字に惑わされて「従業員満足度アンケートの数字をあげること」が目的にすり替わっちゃってるんだよ。たしかに数字が上がれば従業員満足度が上がったように見えると思うんだ。でも、前々から話している通り「従業員満足度の本質は社員の人間的成長」に他ならないんだよ。「アンケートの結果が良くなった結果、社員の人間的成長が促される」のではなくって、「社員が人間的成長をした結果、アンケートの結果が良くなる」んだよね。本質を見失うと、表面的な結果しか得られなくなるんだよ。

温かい目で見守ってほしい…

上司の方から部下に従業員満足度を上げるためにパワーアシストをしてしまうと、どうしてもやらされ感が拭えなくなってしまうんだ。もちろん、部下が失敗してほしくない気持ちも分からなくはないし、この不景気の時代に失敗する余裕はないかもしれないんだよ。でも、ここはパワーアシストを控えて部下に自由に考えさせて…実行に移させて、上司として全力でサポートしたら良いと思うんだよ。

サポートって言っても「ダメだし」したらモチベーションが落ちてしまうので、あくまでも上司として出来ることについて協力するって感じが良いと思うんだ。一回社員たちに「自分たちが思っていることを実行に移しても良いんだ!」って思ってくれれば、自然に流れ出すのでそれまでは辛抱だと思うんだ。

「従業員満足度を上げてもらう」のだから「お前ら上げろ!」は間違いなんだよ。
「従業員満足度を上げてもらう」からこそ「温かい目で見守る」が必要なんだよね。