第三回 何をやっても社員満足が上がらない…

今までの説明を読んで「それは分かってる!色々やったのだけど上がらないんだ!」って思っている人もいるんじゃないかな?ちょっとここで社員満足を向上させようとするダメな例をあげてみるよ。

社員の不満を片っ端から解決する

社員の不満を解消するために、社員からアンケートを取って片っ端から解決したりしてないかな?たとえば、「机が狭い」「休憩室がほしい」「上司と折り合いが悪い」アンケートを取るとこんな感じの不満がたくさん上がってくると思うんだ。
そんな不満を片っ端から解決する…たとえば…

  • 「机が狭い」と言われれば「机を広くする」
  • 「休憩室がほしい」と言われれば「休憩室を作る」
  • 「上司と折り合いが悪い」と言われれば「その人を異動する」

施策を行った結果確かに社員満足は良くなるんだけど…その量は意外に少なくてしかも頭打ちになっちゃうんじゃないかな?で、頭打ちになったからもう一回アンケートとって不満を解決して…また、少し社員満足が良くなってでも頭打ちになって…しかも、社員満足が良くなる量がだんだん少なくなっていく…。ついでに、これらの施策を実施したせいで、賃貸料が上昇したり、新任プロジェクト要員の教育費なんて影響も出たりして…。

マズローの欲求五段階説を見ると分かるけど、このアプローチは第一段階と第二段階(と言うかほぼ第二段階)だけに効果がある方法なんだよ。だから、第三段階に上昇したところで社員満足度の上昇が止まっちゃうんだ。

コミュニケーションを取らせる

コミュニケーションは仕事にとってとても大切な手段の1つだよね。だから「コミュニケーションを取りなさい」と業務指示してみたりする…。日本人は思っている以上に真面目なので、コミュニケーションを取れと言われると「仕事上のコミュニケーション」と捉えて…「朝のミーティング」とか「仕事の進行度合いの報告会」とか、挙句の果てに「毎週誰かに3分間でスピーチ」なんてものを開催しちゃう…。
そこで交わされる会話はこんな感じ…

  • 「今日はXXXの作業を進めます」…「わかりました」
  • 「XXXの進捗率はXX%です」…「わかりました」
  • 「私はXXXです。 ~3分経過~ 以上で終わります」…「へぇ~」

まず…これってコミュニケーションじゃないよね?情報の伝達とコミュニケーションは違うよね(^_^;)
それに気が付いて会話を促進するような「呑み会」「仕事中の多少の雑談」なんかを始めてみる…もちろんこれで社員の満足度がまた少し上昇するかもしれないね。でも、やっぱりすぐに頭打ちになっちゃうんだ。

実は「社員の不満を片っ端から解決する」と似ていて、アプローチとしては第三段階に効果のある方法だから、第四段階に上昇したところで社員満足度の情報が止まっちゃうんだよ。

自分の将来像を描かせる

自分の将来像を描かせるために、「上司と面談をして長期プランを考えなさい」とかやっちゃう。確かに、マズローの欲求五段階説に基づくと、第四段階から第五段階にあげるためのアプローチに見えるよね。実際にやってみると、業務命令なのでちゃんと上司と面談するだろうし、長期プランも提出される。でも、内容を見ると教科書に載っていそうな無難な答えのオンパレード…。
例えば…

  • 「XXXのリーダーとなるためにXXXする」
  • 「XXX技術のプロとなるためにXXXする」

これって本当に自分がなりたい将来像になってるかな?もちろん、本当に自分がなりたい姿を表現している人も居ると思うけど。全員のなりたい姿がこんな感じとは到底思えないんだ。何故かと言うと…実はこれが言える人はすでに第五段階に居る人なんだよ。
それに、この施策をやると社員満足が下がりかねないんだよ。自分がなりたい姿が描けてない人にとっては、これは意外に苦痛なんだよ。

段階を上昇させるには発想の転換を

マズローの段階を上昇させるには発想の転換が必要になるんだ。それについては次回説明するよ。



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公開日:
最終更新日:2014/11/28


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