「人を動かす 新装版」を読んでみたよ
自己啓発本を読み漁っているこのごろだけど…少し自己啓発の歴史を知っておくことも必要かな?って思って、ロングセラーになっている自己啓発本の1つである「人を動かす 新装版」を読んでみたんだ。古い本だから内容が一世代前ってことは仕方ないと思うんだよ。自己実現欲求の根源は承認欲求であることをメインに話が進んでいくんだ。だからといって、この本を否定しようと思わないんだ…。この本の凄さはもっと別のところにあると思うんだよ…。
本書の初版が発売された当時は、ちょうどフロイトやアドラーが亡くなったころで、心理学的な自己啓発が全盛期な時代だったと思うんだ。その背景を考えれば、「じゃ何をどうすればいいの?」の答えを明確に伝えている本書がベストセラーになったことも容易に推測できるんだよ。
また、この本の初版が出版されたのは1937年なんだ…。今は2015年だから約80年前に書かれた本なんだよ。ドラッカーのマネジメントは1974年、ゴールドラットのザ・ゴールは1984年、コヴィーの七つの習慣は1989年…。これらの書籍と比較すると、このカーネギーという人物は恐るべき先見性と具体性を持ってたんだなぁって思うんだ。
この本に記載されているポイントは以下のとおりなんだよ。
- 人を動かす三原則
- 批判も非難もしない。苦情も言わない。
- 率直で、誠実な評価を与える。
- 強い欲求を起こさせる。
- 人に好かれる六原則
- 誠実な関心を寄せる。
- 笑顔で接する。
- 名前は、当人にとって、最も快い、最も大切な響きを持つ言葉であることを忘れない。
- 聞き手にまわる。
- 相手の関心を見抜いて話題にする。
- 重要感を与える – 誠意を込めて。
- 人を説得する十二原則
- 議論に勝つ唯一の方法として議論を避ける。
- 相手の意見に敬意を払い、誤りを指摘しない。
- 自分の誤りをただちにこころよく認める。
- おだやかに話す。
- 相手が即座に’イエス’と答える問題を選ぶ。
- 相手にしゃべらせる。
- 相手に思いつかせる。
- 人の身になる。
- 相手の考えや希望に対して同情を持つ。
- 人の美しい心情に呼びかける。
- 演出を考える。
- 対抗意識を刺激する。
- 人を変える九原則
- まずほめる。
- 遠まわしに注意を与える。
- まず自分の誤りを話した後、相手に注意を与える。
- 命令をせず、意見を求める。
- 顔を立てる。
- わずかなことでも、すべて、惜しみなく、心からほめる。
- 期待をかける。
- 激励して、能力に自信を持たせる。
- 喜んで協力させる。
「人を動かす – Wikipedia」から引用
次は…仕事で会社のフィロソフィを考えることになったので「京セラフィロソフィ」を読もうと思うんだ。
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