「親業」を読んでみたよ

今回は職場の朝のスピーチで紹介された「親業」を読んでみたんだ。そのスピーチで、「日常のコミュニケーションでも使える」とか「ファシリテーションでも利用できる」って感じのことを話してみたので手にとってみたんだ。

もちろん、「親業」ってことなので親子問題が主題になっているんだ。内容は「問題の所在」から話が始まって「子供に問題がある場合の接し方」「親に問題がある場合の接し方」「お互いが衝突した時のやり方」について、具体的な例を含めて話が進んでいくんだよ。特に「お互いが衝突した時のやり方」については、「避けられない親子の対立」「親の権威について」「対立しない方法」って感じで多くのページ割いて説明しているんだ。それだけ親子問題の多くが親と子供の対立ってことなのかな…。

私の場合も「思春期の反抗」こそ表面化しなかったものの、幼少期から無意識に「親に対する不満」ってものを溜め込んでいて…社会人になってから爆発した経緯があるんだけど…。そんな幼少期のころの気持ちをかなり代弁してくれている感じを受けたんだ。それだけじゃなくって、親が言っていた事・やっていたこと・やらされたことなどが、何をしたくって(子供をどうしたくって)言っていたのかも見えてきたんだよ。今は嫁が身重なので、これから近いうちに親になる身分として、安定した家庭や子供に成長してもらう方法のヒントがもらえた感じがしたんだ。

話は変わるけど、アドラー心理学を少しでもかじった人なら、同じようなキーワードがたくさん出てくることに気がつけると思うんだ。たとえば「課題の分離」「怒りは二次感情」「相手の課題に土足で踏み込まない」「馬を水辺に連れていくことはできるが、水を呑ませることはできない」って感じで、少し思い出しただけでも結構な数があげられるんだ。そういう意味で、アドラー心理学の影響?をかなり色濃く受けている感じを受けるんだ。(影響というより「親子関係にフォーカスを当てて発展させた」が正解かな?)

そういう意味で職場のコミュニケーションでも十分に利用できると思うし、自身の意識を変える(変わる?)にも大きく役立つ本だと思うんだ。特に、職場に限らず人間関係で悩んでいらっしゃる人は、ぜひ一読してみてほしいんだ。

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