『開発チーム革新を成功に導くインパクト・メソッド』を読んでみたよ

      2016/11/21

今回は「開発チーム革新を成功に導くインパクト・メソッド」を読んでみたんだ。急にマネージメントフレームワークの本なんだけど…僕の所属している部署でプロジェクトのワークスタイル変革に使うかもしれないということで、読んでみたんだよ。

目次はこんな感じになっているんだよ。

  • 第1章 インパクト・メソッドがチームを変える
    • 1-1 (case1)バグゼ口を達成した開発チーム
    • 1-2 成果をもたらすプログラムの流れ
  • 第2章 現場の現実
    • 2-1 急激な環境変化につぶされる現場
    • 2-2 環境変化に対応したマネジメント
    • 2-3 職場にはびこる3つの慣習
  • 第3章 チーム革新のための活動
    • 3-1 3つの着眼点とその革新
    • 3-2 まず管理者が意識を変える
    • 3-3 メンバーが不平不満を本音で語りあう
    • 3-4 自分たちの現実を絵に描いてみる
    • 3-5 部下からの評価で鏡の前に立つマネジャー
    • 3-6 革新への第一歩としてマネジャーがやるべきこと
    • 3-7 計画の見える化への第一歩
    • 3-8 現実をみてわかったこと、変えることを明確にする
    • 3-9 プロジェクト成功のプロセスを明らかに
    • 3-10 PDCAがうまく回る組織づくり
    • 3-11 革新を維持しながら発展をつつける
  • 第4章 個人の成長とチームの成長のために
    • 4-1 組織における成果、人の成長とは何か?
    • 4-2 (case2)マネジャーの強い思いがメンバーの心を動かす
    • 4-3 仕事のやり方を変えるためにおさえておくこと
    • 4-4 マネジャーの「思い」を具体的に出す
    • 4-5 組織で仕事をする信念
    • 4-7 「成長する、成長したい」という意欲
    • 4-8 成功するチーム、失敗するチーム
    • 4-9 インパクト・メソッドから見た理想のマネジメン卜

目次を読むと良い感じだよね…。

内容はだけどインパクト・メソッドではプロジェクトには大きく3つの悪い慣習があるといっているんだ。①コミュニケーション不全、②個人商店化、③曖昧なスタート、がその3つなんだよ。
うんうん…今だから言えるけど…SEやってた時代はそんな感じを受けていたよ…

ただ…ES観点でこのフレームワークを見てみると…なんだか違和感を感じるんだ。せっかくの自分のブログなので本音で書いてみようと思うんだ。

①まるで社員が家畜の様…

ESの考え方って「会社や組織の目的という柵の中で社員を放牧する」ってイメージが適当なんだけど、どうもこのフレームワークは「会社や組織の目的という柵の中で、社員にリード(首輪に縄)をつけて飼いならす」って感じを受けるんだ。会社や上司への忠誠心で仕事をしている人には凄くマッチすると思うんだけど…、ESの目指している「役職は役割」「進め方・やり方は自分で決めて責任を持つ」と考えている人には苦痛なフレームワークだと思うんだ。

②個人はダメ?

「個人商店化」は個人が成長できていないことから、発生してしまう状態なんだ。それをチームワークの力を使って成長してもらう…これは同感なんだけど…。本書の中で「初めから強い個人を求めると、チームワークがおろそかになる。 ひとりの人間が出せる成果は高が知れているから、それを足し算したところでチーム成果はあがらない。(p110)」と言われてしまうと…(^_^;)
チームワークで個人を成長させても、「安心社会」の構築を目的にしているなら、チームの出せる成果は高が知れている。ルールは作れば作るほど「安心社会」へ導かれ、「信頼社会」の醸成から遠のいていく…と思ってしまったのは僕だけなのかな…?

③「安心社会」の醸成

②に関連するんだけど…「本音を言える関係=信頼関係」と短絡的に結び付けてしまっている感じ受けるんだ。
もし、「本音を言わないと指摘される(罰を受ける)」風土になってしまったら、それは「安心社会」と言わざるを得ないんだ。いちど「安心社会」が構築されると、その居心地の良いプロジェクト(ぬるま湯)から飛び出す勇気が持てず、人の成長も望めなくなってしまうんだ。(「プロジェクトの外に出たら、本音が言えないんじゃないか?」って不安を感じるってことだね)
「信頼社会」を醸成したいのであれば、「意識せず誰にでも本音が言える」社風を目指さないと会社の成長は望めないんだよ。相手が社長であろうと役員であろうと関係なしに、本音が言える社風を目指す必要があるんだ。そうすることによって、社員一人ひとりに、「不特定多数の他者への信頼」が身について、成長意欲への妨げがなくなるんだよ。

と…厳しいことを書いたんだけど…

本書の「あとがき」に「理論あとづけ、そして産業界貢献」と書かれていたんだ。この一文を読んだときに、「なるほど」って納得してしまったんだ。つまり…成功できるフレームワークができたんだけど、理論の深堀りが不十分ってことだったんだね。

もう少し深堀りして、「現場の人たちに何が起こっているのか?」を正確に把握できれば、もっと柔軟なフレームワークになると思うんだよ。とはいっても、プロジェクトをすばやく立ち上げたいときは、結構有効なフレームワークだと思うんだ。そういう意味で、一度適用してから「信頼社会」を目指すのもありだと思うんだよ。

何だか文句ばかり書いてしまったんだけど、あくまでもこれはES視点での意見なんだ。マネージメント視点でこの本を読むなら、もっといろいろなことに気づけて有益だと思うんだよ。そういう意味で、この本は意味がないとは思わないし、読む人によっては十分に有効な本なんだ。

※でも…書評としては失格だね…(^_^;) でも、ES観点で書くのが我慢できなかった…。

話は変わって…。

今回からiPadを導入して、自炊(本の電子化を自分でする)し始めたんだ。今までは、引用をメディアマーカーに登録するときに、本を見ながら一文字一文字打ち込んでいたんだけど、自炊するとコピー&ペーストで引用登録できるんだ。これからは、少し本を読むスピードが上がると思うんだよ。
(ちなみにこの本はブックオフで古本を購入して、自炊レンタルスペースで電子化したんだ)


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