SE時代の過酷な労働(経験談 其の一)

   

少し、過去に経験した最もつらかったプロジェクトのベスト2を紹介しようと思うんだよ。今のプロジェクトではだいぶこんな状態になることは減ったみたいなんだけど…まだまだ存在しているという事実を知ってほしいんだよ。このせいで体調が悪くなったともいえないし、家庭が傾いたともいえないんだよ。でも「影響が無かった」と言ったら嘘になってしまうんだよ。

プロジェクト参加

はじめプロジェクトに参加したときは3週間の手伝いって話で入ったんだよ。3週間の手伝いだったら問題ないと思って了承したんだよ。で、プロジェクトに参加した当日に、そのプロジェクトの責任者に異動申請するから書類を書いてほしいって言われたんだよ。こいつは話が違うぞって話になって、上司の上司に直訴しに言ったんだ。まぁそうしたら、そういうこともあるんだけど、異動を望まないならそのまま行こうってことになったんだ。でもはじめからして少しおかしかったんだよ。

プロジェクトの内容

システムの構成から話をすると、中央に大きなシステムがあって、その配下にクライアントサーバーシステムがたくさんぶら下がっているようなシステムだったんだよ。今回の改修内容は中央の大きなシステムとクライアントサーバーシステムとのインターフェースが変更になり情報量が増えるので、それを生かしてクライアントサーバーシステムの機能拡張を行うってモノだったんだよ。クライアントサーバーシステムは全国に120ヶ所導入されていて、基本的にすべてのクライアントサーバーシステムは一緒なので、ひとつ改修するためにプログラムを作成してすべてのクライアントサーバーシステムに導入すれば良いって内容だったんだよ。

2回目の適用

開発は順調に終わり、1回目のクライアントサーバーシステムへの適用は特に問題なく終わったんだよ。そして、2回目の適用をしたときに、適用後クライアントサーバーシステムが動かなくなったんだよ。全国すべてのクライアントサーバーシステムは同じって聞いていたので、1回目が成功して2回目が失敗するってことはありえなかったんだよ。そこで、そのシステムの前担当者に問い合わせを行ったんだよ。そこで分かったことは…なんと!全国すべてのクライアントサーバーシステムは少しずつすべてが異なるってことが分かったんだ。

これがどういうことかというと、システム開発というものは「要件定義」→「基本設計」→「詳細設計」→「実装・単体テスト」→「結合テスト」→「総合テスト」→「受け入れテスト」って順番で開発を行うんだよ。すべてのシステムが同じであればこの7つの工程を1回やって、適用していけば問題なかったんだよ。(正確には受け入れテストはすべてのシステムで実施すべきだけど…)ところがすべてのクライアントサーバーシステムが少しずつ異なるとなると、「詳細設計」から「受け入れテスト」までを120のシステムすべてに実施しなければならなくなっちゃったんだよ。もちろん、スケジュールの変更は許されない(お客さんにできるといってしまっているので…)ので、結局死に物狂いでやっていくしかなくなっちゃったんだよ。

地獄の始まり

はじめのうちはどうにか順調に回せていたんだよ。それでも結構ぎりぎりで、もし適用でトラブルでも起こそうものなら、完全にスケジュールが崩壊してしまうような時間的リスクが高い状態でしのいでたんだ。でも、そんな状態は長く続くわけも無くって、当たり前のように適用でトラブルが発生してしまったんだよ。完全にスケジュールが崩壊してしまい、それでもスケジュール遵守を強く言われ…手を抜けるところは全力で手を抜いて、次の適用組みを作るために要員は減らされ…結局間に合わない状態になってしまったんだ。

それでも全力で仕事をするのがSEって仕事…(本当かな…)はじめは一度会社に行くと、翌日の夜に帰り…そのうち翌日の終電になり…近くのホテルに泊まるようになり…会社で寝泊りするようになり…気がつきゃ家にほとんど帰って無いじゃんって感じだったんだよ。5泊6日…着替えなし…最後の格好は、靴下履かずにズボンのすそを上げてワイシャツのすそは全部ズボンから出していたんだよ…たぶん…臭かったと思う…。

協力会社の人は次々と精神が病んで、会社に来れなくなってたよ。契約があるので別の人を送り込んでくれるんだけど、1から教えなきゃいけないし過労で会社来れなくなるし…。協力会社に期待できなくなったシワ寄せは、僕等に降り掛かって余計に帰れなくなっていったんだ。

家庭が傾く

そんな中、元嫁がオーバードーズしてくれたんだ。その時、元嫁がうつ病になってる事を、初めて告白されたんだ。(後でわかったのはうつ病でなく統合失調症だった。どうやら元嫁にとってはうつ病も統合失調症も一緒だったらしい)その時の言葉をいまでも覚えてるんだよ「私はうつ病だから自殺もしちゃうの!」って…(^_^;)まぁ、これは置いておいてとにかくこれをきっかけにガタガタと家庭が壊れてったんだよ。

まぁ、今となって思えば元嫁は自分の方に振り向かせようとしてオーバードーズして、俺は俺で家庭を蔑ろにしすぎたって事なんだけどね。だから、一概に会社のせいにしようとは思ってないんだよ。

地獄の終わり

最終的には、親会社の部長がこのまま放って置いたら、僕が倒れかねないって…プロジェクトの組織変更をしてくれたんだよ。そこからは、落ち着いて残業70時間/月位になったんだ。プロジェクトもどうにか終わることができたんだよ。

一番きつかった時の残業時間?大体残業240時間/月だったよ。よく勘違いされるので別の表現をすると、就労410時間/月だったよ。たまたま僕はクローン病を持っていて心が病む前に、お腹が負けてたからプロジェクトを乗り切ることができたんだと思うんだよ。僕はSE業界しか知らないのですべての業界でこんなことは起きていないと思うのだけど…もし、自分が働いている職場がこんな状態だったら、少しずつでも良いので改善する方向で行動を起こしてほしいと思うんだよ。


 - 従業員満足 ,

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