『幸せになる勇気』を読んでみたよ

今回紹介するのは3年前に大ヒットを飛ばした「嫌われる勇気」の続編になる「幸せになる勇気」だよ。もう、3年も前になるんだね。当時、上司から「嫌われる勇気」を紹介されて、本屋で手を伸ばしたときに「承認欲求を否定する」ってキーワードに引かれて購入したんだ。このブログも、「嫌われる勇気」に勇気付けられてはじめたって言っても過言じゃないんだ。

まずは内容だけど、あとがきにある岸見先生の言葉を借りれば、前作「嫌われる勇気」はアドラー心理学の「地図」で、本作「幸せになる勇気」はアドラー心理学の「コンパス」って言っているんだ。そういう意味で今までアドラー心理学の概要は分かったけど「具体的に何をすれば?」と疑問に思っていた人には、手段・方法が非常に分かりやすく書かれていて良いと思うんだよ。

それに、本書はアドラー心理学の枠から少し飛び出して、アドラー心理学の後継者であるルドルフ・ドライカースの言葉や、アドラーの影響を受けたと考えられるエーリッヒ・フロムの言葉も引用して説明しているんだ。おかげで、興味がアドラー心理学から広がった感じを受けたんだよ。早速もっと詳細に知りたくて、ドライカースの「アドラー心理学の基礎」とフロムの「愛するということ」を注文したんだよ(笑)

印象的だったのは「問題行動の5段階」の話だったんだ。それぞれの段階で「行動的」「抑動的」の例えが紹介されていたんだけど、最後の「無力の証明」の説明が薄くなっているんだ。多くの人は想像つくと思うんだけど…。根拠も何もないけど、「無力の証明」の「抑動的」は「うつ病」なんかも入るんじゃないかなって思ったんだ。いや、病気を問題行動にしてしまうのはちょっと問題かもしれないけどね。

会社の中を見つめても、結構「問題行動の5段階」に入り込んでしまっている人が多いんだ。問題行動は権力者に向けられるそうだから、問題行動の原因は「権力」なんだろうね…。そういう意味でも、アドラー心理学は問題行動から脱出するヒントになるんじゃないかな?

それ以外にも、「自立の定義」や「愛や結婚」「褒めない・怒らない・叱らない」「尊敬と信頼」などなど、いろいろ新しい発見があったんだよ。

復習の意味も含めて改めて「嫌われる勇気」を読み直そうかと思うんだ。今だからこそ気がつける新たな発見がありそうだからね。っていっても、読みたい本を読み終わってからだけどね…。そのときはまた、記事にして投稿しようと思うんだよ。