『愛するということ』を読んでみたよ

      2016/06/17

今回は「愛するということ」を読んでみたんだ。「幸せになる勇気」のなかで紹介されていて、速効で購入してみたんだよ。「愛するということ」というかなり照れくさい名前の本なんだけど、中身は恋愛ハウツー本とはまったく違って、かなり真面目な学問的かつ論理的に「愛」について書かれている本なんだよ。

本書は原題は「Art of Lovong」(愛の技術)って言うんだ。「愛」は突然落ちるものでもなければ、相手に出会えるのは運でもなく、「愛」は技術だって言っているんだ。だからって、ハウツー本のような薄っぺらい技術ではなくて、精神を磨かなければ他者を愛することはできないって言ってるんだ。

本書は大きく前半と後半に分かれていて、前半は「愛の理論」として、愛とはいったい何なのかを突き詰めていくんだ。後半はこの手の本には珍しく「愛の習練」として、他者を愛せるようになるためにはどうしたら良いのかが載っているんだ。この「愛の習練」はハウツーだと思って読むと痛い目を見てしまうんだよ。

この本の著者であるエーリッヒ・フロムは、フロイト左派って言われているんだ。そういう意味で、例にもれず?フロイトの理論を否定している箇所が多くあるんだよ。もちろんフロイトは偉大な人なんだけど、この時代の書籍にはフロイト批判が載っていることが多いよね…。それだけフロイトの理論に跳躍している部分が多かったって事なんだろうね…。(ちなみにフロイト左派とはフロイトの理論を修正・発展させた人たちのことを言います)

このエーリッヒ・フロムなんだけど、「愛」を軸に考えた場合、資本主義社会を否定しているんだ。「人びとの目的は、もっと多く生産し、もっと多く消費することだ。それが生きる目的になってしまっている。すべての活動は経済上の目標に奉仕し、手段が目的となってしまっている。いまや人間はロボットである」って…。

そのためには「人を愛するという社会的な本性と、社会的生活とが、分離するのではなく、一体化するような、そんな社会を作り上げなければならない」って…

ある意味、満足度向上活動って、人間らしさを取り戻す活動でもあるのかなって思ったんだ。そして、究極の目的は「本性と生活の一体化」なのかもしれないね。


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