『行動分析学マネジメント』を読んでみたよ

      2017/05/22

amazonで心理学系の評価の高い本を探していて、この本にたどり着いて読んでみたんだ。今まで読んできた心理学系の本とは違って、タイトル通り行動に注目しているんだよ。そういう意味では、新しい世界を見れた感じだったんだ。と言っても、ベースが心理学になっているから、延長線上って感じで違和感なく読むことができたんだよ。

目次

目次は以下のとおりになっているんだ。

序章 今こそ組織人材マネジメントに「行動の科学」を
第1章 褒めてやらねば、人は動かず─好子による強化と弱化
第2章 鬼の上司が会社を伸ばす?─嫌子による強化と弱化
第3章 ネガティブ社員はこう扱え─消去
第4章 活発な職場を取り戻す─復帰
第5章 上手な褒め方、無意味な褒め方─強化スケジュール
第6章 「頑張れ」というだけでは業績は上がらない─課題分析
第7章 ハイーパフォーマンス集団の作り方─シェイピング
第8章 「勝ち味」を覚えさせよ─チェイニング
第9章 裏表のない組織を作る─刺激弁別
第10章 お互いの悪い癖を直す─プロンプト、代替行動
第11章 表彰制度はこう変えよ─好子の種類
第12章 フィードバックで新人を育てる─フィードバック
第13章 マンネリが組織を不活性化する─確立操作
第14章 過去の自分と決別する─自己強化と抹殺法
第15章 「苦手な顧客」の克服法─レスポンデント条件づけ
第16章 コンプライアンスを高めるルール─支配行動、トークン
終章 伸び続ける会社を作る

目次を見てもわかるかもしれないけど、心理学だと「なぜ、そのような行動を取るのか?」が中心に話が進んでいくんだけど、行動分析学は「どのように、行動を変えるのか?」が中心に話が進んでいく感じなんだ。もちろん、著者の書き方次第なんだけど…。

内容はとある仮想の会社の変革を通じて発生した課題解決ってノリなんだ。と言っても、各章のはじめにモデルケースが説明されて、その後にちゃんと説明書きが載っているんだよ。だから、最近流行りの「物語だけで説明」にありがちな分かりづらさは無いんだ。

シンプルな理論

詳しく勉強していくと、色々とあるのかもしれないけど、この本で紹介されている理論は、いい意味ですごくシンプルな理論になっているんだ。と言うのも…

「直前の状態」→「行動」→「直後の状態」

が基本の流れになっているからなんだ。この直後の状態がポイントで、直後の状態が「好む状態」だったり「嫌な状態」だったりすると、行動が強化されたり弱化されたりするって話なんだ。(読んでる途中でゴールデンウィークが挟まったから、ちょっと書いていることに自信が持てない…)詳しくは(正しくは?)本書を読んでほしいんだ。

普段使いできる手軽さと懸念

理論が頭に入ってしまえば、行動すること自体のハードルは低いと思うんだ。直後の状態を少し変えるだけで、行動が変わるってことなんだから。そんな感じで、普段から使える手法だと思うんだよ。

と言っても…悪用しちゃダメだよ(笑)発達理論を勉強した後にこの本を読むと、発達レベルによっては、自分の望みどおりに人をコントロールすることにつながりかねないんだ。人をロボットのようにコントロールするのは…人の成長を阻害するから、会社が成長しなくなっちゃうよね…。(こういうことしちゃう人って、自覚していないから面倒…)それなりの発達レベルの人が、行動分析学を適切に利用することで最大の効果が発揮できると感じたんだ。

ワークショップと違って普段から使えて、なおかつ従業員満足を向上できるかもしれないってことで、手法から入りたい人は行動分析学から入るのもアリだと感じたんだ。


 - 書評

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