『経営とワークライフに生かそう!産業・組織心理学』を読んでみたよ

今回紹介するのは『経営とワークライフに生かそう!産業・組織心理学』なんだ。「産業・組織心理学」ってカテゴリがあるとは知らなかったんだよ。会社の同僚が買ってきた、別の産業・組織心理学の本を見て、この本を読んでみようと思ったんだ。

まずは目次

目次はこんな感じなんだよ。

第1章 採用と面接 就職活動では何か問われているのか…1
第2章 ワーク・モチベーション やる気いっぱいで働くには…19
第3章 組織の情報処理とコミュニケーション 正確な情報共有と組織の的確な判断のために…37
第4章 仕事の能率と安全 生産性と安全性は両立するのか…57
第5章 職場の快適性・疲労・ストレス 毎日健康に働くために…77
第6章 キャリアの展開と育成 人生をどう歩むか…91
第7章 組織の変革と管理者のリーダーシップ 組織やチームを健全な成長へと導くには…111
第8章 人事評価 公平な評価のために考えるべきこと…135
第9章 消費者行動 消費者心理がわかったら何の役に立つのか?…155
第10章 消費者の価格判断と心的会計 「安い」「高い」とどうして思うのか…175
第11章 消費者の意思決定過程 消費者はどんな決め方をしているのか…197
第12章 人間工学 ヒトの特性とモノのデザイン…221

目次を見て感じるかもしれないけど、採用面接からマーケティング、人間工学まで、とても幅が広いんだ。だからなのか、内容はポイントが押さえられていて、無駄がない感じだったんだ。

管理職の方に!

僕は管理職じゃないから、なんだか偉そうになっちゃうけど…(笑)第1章から第8章までで良いので(って結構な量だけど…)、是非管理職の方に読んでみて欲しいんだ。

会社によって色々と異なるところがあるかとは思うけど、心理的に自分の会社の特性みたいなものが垣間見えるんだよ。

例えば…社会人をしていると査定(評価)は、宿命だと思うんだ。査定する側としては、もちろんミスがないようにズルにならないように、最大限の努力をするんだよね。

でも…無意識のうちに紛れ込んじゃう事もあるんだ。ここでは、「ハロー効果」「中心化傾向」「寛人化・厳格化」「自己類似性効果」が紹介されているんだ。

細かい話は本を読んでもらうとして、「自己類似性効果」は、本当に注意していないと紛れ込んじゃうと感じたんだ。

心理物理学に驚き!

言葉を聞いたことはあったんだけど、今まで遭遇したことがなかったんだ。いや…ちょっとびっくり(笑)

本書の中で、心理物理学の説明があるわけじゃなく、第10章で心理物理学を使って説明しているんだけなんだけど…

知らない人に簡単に説明すると…「人の心の変化を、数式で表しちゃえ!」みたいな(^_^;)凄い世界もあるんだね。

確かに…「変化が有るなら、そこに法則があるかも?」ってなるのは、科学者なら自然の流れだったもしれないね…。

前出に書いたけど…

おすすめは管理職の方!
それと、人事制度を考えている人や、ファシリティをやっている人…そしてマーケティングやっている人(もちろんそれぞれの専門書の方が、内容が濃いかもしれないけど…)にお勧めしたい本なんだ。