前々から思っていた性のこと
世の中には色々な人が居て、そんな人たちが互いに影響し合って生きているんだよね。僕は「王立宇宙軍 ~オネアミスの翼~」って映画が昔から大好きなんだ。初めて見たのは高校生の時だったんだけど、その劇中に「この世に全く不必要な者なんてないと思ってる。そんな者はいられるはずがないんだ。そこにいる事自体誰かが必要と認めてる。必要でなくなった途端消されちまうんだ。」ってセリフが出てくるんだけど、この言葉が大好きなんだよ。
まえがきは良いとして…せっかく9月23日が「両性愛を祝う日」だったみたいなので、性について真剣に考えてみたいんだよ。
性の種類
性別って全て男と女に分かれているって思っている人が多いと思うんだよ。それでも、最近は「おねぇキャラ」や「男の娘」が市民権を得て、だいぶ男女の識別に色々あることが認知されてきていると思うんだ。でも、テレビに出演している人たちを見て「あれっ?」って思う事は無いかな?例えば「はるな愛」さんと「ミッツ・マングローブ」さんと「おすぎとピーコ」さんの3者に違いがあることに気が付けると思うんだよ。何が違うのかよくよく考えてみると、下の3つのキーワードが出てくるんだよ。
- 生物学的な性 – 染色体による判別される性
- 性自認 – 自分が認識している性
- 性指向 – 自分が求める性のパターン(女性を求める場合は男、男性を求める場合は女)
上記には3つしか書いてないけどそれぞれに男女の2種類がありそうなので、人の性を軸に考えると6種類に大別できそうな感じなんだよ。これを知ったうえで、おねぇキャラの人たちを見てみると「なるほど!」って感じが分かるんじゃないかな?
性のグラデーション
性と言うモノに種類があるってわかったところで、それでも完全に分類できない人たちが居るんだよ。例えばそれは「インターセクシャル」の人たちだったり、「バイセクシャル」の人たちだったりするんだよ。そういう人たちが現実に居るって事を考えると、「性の種類」で語った性別は、明確に男女に分けられないって言えると思うんだよ。これが一般的に言われている「性のグラデーション」って言うものなんだよ。
あえてこの話をしたうえで、自分を改めて見つめなおしてほしいと思うんだよ。意外に「あれ?」って思う人が居ると思うんだよ。それは、特に「性自認」の所だと思うんだよ。僕自身を改めて見つめてみると…生物学的な性は「男」性指向は「男」なのは確実なんだけど…性自認については正直「良くわからない」と言うのが答えなんだよ。しかも、性指向の判別要素は「見た目」だったり「生殖器」だったりして明確に「コレ!」って言うことができないんだよ。それだけ、性の分別はあいまいであって、グラデーションな状態であるって事が言えるんじゃないかな?
セクシャル・マイノリティ
ただ、世界規模で人間を見つめてみると、「性の種類」で語った3要素が揃っている人が多いと思うんだよ。このように多数派の事を「マジョリティ」って言うんだよ。その逆の立場の人…特に性に関しての少数派の事を「セクシャル・マイノリティ」って言っているんだよ。ただ、この言葉を使う際に気を付けてほしいのは、「マジョリティだから正解って事はない(事ではない)」って事なんだ。「事は無い」って事は正解も無いって事だと思うんだよ。これを認識していないと、事の本質を見落としかねないんだよ。性に関して言えば、「明確に3要素が揃った状態で男女に分かれることは無い」とか「性は男女に明確に分かれることは無い」と言う事を見落としてしまう可能性があるんだよ。これは、アドラーの心理学でいう「ベーシック・ミステイクス」にあたってしまうと思うんだ。
人には様々な人種・人格など多様性(ポリモーフィズム)が認められ、それには性も含まれているって事なんだね。
嫌悪(フォビア)
とはいえ、セクシャルマイノリティに嫌悪感を覚える人たちと言うのも少なからず世の中には存在するんだよ。それを「トランスフォビア」や「ホモフォビア」って言うんだよ。僕的には個人が嫌悪感を覚えること自体を特に否定するつもりはないんだよ。それをセクシャルマイノリティの人に伝えることも特に否定はしないんだよ。人がどのように感じるかって言うのもは人それぞれだし、1次感情を伝えることも必要だと思うからね。(認知論だね)でも、その嫌悪感を他者にぶつけることには疑問を感じざるを得ないんだよ。
嫌悪感と言うのはとても厄介な感情だと思うんだよ。何故かと言うと嫌悪感は「怒り」に直結しやすい感情だと感じるからなんだよ。嫌悪感を他者にぶつける人の目的は何なのかな?僕が思うに「マイノリティの排除は正義」だと勘違いしているんだと思うんだ。(ちなみに「マイノリティの排除は悪」でもない)先ほど言った通り「マジョリティだから正解って事は無い」(正解は無い)と考える事ができると思うからなんだよ。受け止める必要があるのは「グラデーション」があると言う事実だけだと思うんだ。
最後に…
こう、いろいろ考えてみると本当に白黒分別できるものって、世の中にはほとんどないと思うんだよ。自分が思いつくのは「数字」くらいかな。つまり「1≠0」みたいな感じ。でも、人って色々分別したがるモノみたいなんだよね。分別するためには基準が必要で、その基準ですら人が考え出したモノであることを認識してほしいんだよ。
ちなみにこれからセクシャルマイノリティに対するハードルが下がってくると、企業に就職することも増えてくると思うんだよ。でも、セクシャルマイノリティだからって即クビなんてことはしちゃいけないんだよ。(不当解雇になりかねないと思うんだ。詳しくないから何とも断言できないけど…)会社からはセクシャルマイノリティに対するサポートの有無だとかをしっかり伝えることが肝要なんだよ。
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