「思考は現実化する」を読んでみたよ

「成功哲学の祖」と呼ばれるナポレオン・ヒルの「思考は現実化する」を読んでみたんだ。ちょうど原書がアルフレッド・アドラーやジークムント・フロイトが亡くなった年の辺りで出版されているだけあって、かなり両名の考えが色濃く出ている感じを受けるんだよ。しかしながら、心理学の枠ではなくあくまでも「成功哲学」の本となっているんだ。なので、「豊(金持ちに)になるためには?」が軸に…。この辺はある意味残念なところなんだけど、今でも通じる「気持ちの持ちよう?」は豊富にだと感じたんだ。

本書を執筆したきっかけが載っていて、どうやら「世界の鉄鋼王」のアンドリュー・カーネギーに「成功哲学を体系化しないか?」と持ちかけられたところからスタートしたそうなんだ。アンドリュー・カーネギーの人脈を使って、500名を超えるさまざまな人(成功した人と破綻した人)にインタビューをして、20年かけて完成したらしいんだよ。

内容をシンプルにまとめると…
「明確な確固たる人生目標を持って、それに向かって着実に歩みなさい」
ってことだと思うんだ。

明確な確固たる人生目標を持っていれば、さまざまな挫折もエネルギーになると…。でも、実際は逆なことが多いと感じるんだ。つまり、「人生の挫折を経験して、確固たる人生目標を持つ」と…。昨日(2015年5月13日)も「ザ!世界仰天ニュース」で軽度の筋ジストロフィーの話をやっていたんだけど、これに限らず病気や身体障害を持っている心の強さは目を見張るものを感じるんだ。

僕もある意味病気と全力で闘っていた時期があったので…わかることと言えば、「とにかく、他の人に同じ思いをして欲しくない!(または、させない!)」って思いが、健常者から見ると「自分をかえりみず、貢献しようなんて、なんて心が強い…」って見えるんだと思うんだ。でも、僕から言わせれば、病気や身体障害になってからでは遅くて、病気や身体障害にならなくても強い心がもてるようになればいいと思うんだ。

とはいえ、これがかなり難しいんだけどね…。昨日もESに関して打ち合わせをしたんだけど…「やらされ感」を持たせないで、意識が変わる「きっかけ」を与える良い方法がなかなか思いつかなかったんだよ…。その場では結果的に「認知行動療法」的な感じで結論づいたんだ。

そんな感じで次は「エンパワーメント・コーチング (7つの習慣実践シリーズ)」を読んでみたいと思うんだ。でも…まだ手元にないから「仕事は楽しいかね?」をつなぎで読もうと思うんだ。