「ビジョナリー・カンパニー2」を読んでみたよ
先日の「ビジョナリー・カンパニー」に引き続いて、「ビジョナリー・カンパニー2」を読んでみたんだ。本書の前半で、本書(ビジョナリー・カンパニー2)を適用してから「ビジョナリー・カンパニー」を適用したほうが良いって…いきなり大どんでん返しを食らううんだよ(笑)冗談はおいといて…興味深い内容がてんこ盛りなので、一気に読みきれたんだ。
ビジョナリーカンパニー2の主題は、「凡庸企業から転換期を迎え、偉大になった企業の特徴な何か?」って事なんだ。過去の膨大なデータから対象企業(主題の通りになっている企業)とその比較企業(主題の通りになっていない企業)を厳密に抽出して比較しているんだ。他の理論書と違って過去の膨大なデータが基になっているので、「へぇ~そうなんだね!」って感じで読めるんだよ。
ビジョナリーカンパニー2の結論をシンプルに表現すると…「基本的価値観の共有と遂行」ってことになると思うんだ。実はこれはビジョナリーカンパニー1の結論と同じなんだよ。でも、結論が同じだからって、同じことが書いてあるわけじゃないんだ。
ビジョナリーカンパニー1の4つの概念を振り返る(抜粋する)と…
- 時を告げるのではなく、時計を作る
経営者の何回もの世代交代、いくるもの製品サイクルを通じて継続し、環境の変化に適応できる組織を作り上げる。 - ANDの才能
いくつもの側面で両極にあるものをどちらも追求する。 - 基本理念
基本的価値観と基本的目的を徹底させ、長期にわたって意思決定を導く原則とし、組織全体が力を奮い立たせる原則にする。 - 基本理念を維持し、進歩を促す
基本理念をゆるぎない土台にするとともに、基本理念以外のすべての点では変化、改善、革新、若返りを促す。
って事だったって書かれているんだ。これに対してビジョナリーカンパニー2の7つの概念(はみぃが要約)を振り返ると…
- 第五水準のリーダーシップ
自らの利益を求めず、会社の利益を追求できるリーダー。ここでいう利益とはお金に限らない。 - 最初に人を選び、その後に目標を選ぶ
自らのポリシーに賛同できるメンバーをそろえる。それから目標をメンバーで検討する。 - 厳しい現実を直視する
現実を楽観視しない。現実は悲観的にとらえ、それを前向きに解決していく。 - 針鼠の概念
ポリシーは揺らがせない。また、ポリシーから外れたことはやらない。 - 規律の文化
規律は守らせるのではなく、自然と守るような風土・文化を創る。 - 促進剤としての技術
「新しい技術を何に使うか」ではなく「針鼠の概念を発展させるために新技術はどのように使えるのか」を考える。 - 悪循環ではなく弾み車
組織は一朝一夕に変わらない。こつこつ積み上げることによって、弾みがつき転換点を迎える。
って書かれているんだ。「『針鼠の概念』と『基本理念』」が若干似ているものの、観点が異なっていることがわかると思うんだ。そして、本書の最後に…「ビジョナリーカンパニー1の4つの概念」と「ビジョナリーカンパニー2の7つの概念」は直交していて、マトリクスを構成するって言っているんだよ。このマトリクスは本書に載っているので、是非読んでみてほしいんだ。
元気のある企業を作るってなかなか難しいと思うんだ…。でも、いろいろなところにヒントは散りばめられていると思うんだよ。だから、もっともっとさまざまな分野を勉強して、従業員満足につなげて行きたいと思うんだよ。で、次になに読むかだけど…手元に本が届いていないんだ…。
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